愛犬におすすめの野菜・さつまいも。健康に役立つ効能や注意点を紹介

愛犬におすすめの野菜・さつまいも。健康に役立つ効能や注意点を紹介

愛犬の健康維持におすすめの野菜は数多くありますが、さつまいもはその内のひとつです。

犬の健康に役立つ栄養素をたっぷり含んでいる上、自然由来の甘さも魅力的。おやつとして好むワンちゃんも少なくないのではないでしょうか?

今回はそんなさつまいもの魅力について、さまざまな観点から深掘りするスペシャリティコラム!さつまいもの知られざる効能や与え方の注意点、おすすめの食べ方などを紹介していきます。

ぜひ最後まで目を通して、愛犬にさつまいもを与えるときの参考にしてみてくださいね。

 

愛犬の健康に役立つ!さつまいもの優れた成分8選

炭水化物が主成分であるさつまいもはエネルギー補給に最適で、なおかつ整腸作用や免疫力向上など、ワンちゃんの健康な身体づくりに嬉しい栄養素をふんだんに含んでいます。

まずはその中でも注目したい8つの成分をピックアップし、詳しく解説していきましょう。

炭水化物

全体の約30%が炭水化物で構成されているさつまいもは、愛犬のエネルギー補給にぴったり。

身体の生育に成犬よりもエネルギーを必要とする年若いワンちゃんや、運動が好きでアグレッシブな子に食べさせるにはうってつけの野菜と言えます。

食物繊維

数ある野菜のなかでも食物繊維を多く含むさつまいもは、便通を良くしてくれる効果が期待できます。

食物繊維には「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」という2つの種類が存在します。

水溶性食物繊維は糖質の吸収をゆるやかにして、血糖値の上昇やコレステロールを抑えてくれる効果が。一方、不溶性食物繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ、スムーズな排便を促してくれます。

特に不溶性食物繊維が多いさつまいもは、便秘改善などにおすすめ。

過剰摂取してしまうと腸の中で便が膨らみすぎて排泄しづらくなってしまう場合もあるため、適切な量を与えるよう心がけましょう。

ビタミン類

さつまいもはビタミンCやビタミンE、ビタミンB群など、豊富なビタミンを保有しているのも特長的。

歯や骨の健康維持、疲労回復、生活習慣病の予防や老化防止など、愛犬の様々な健康習慣に役立ってくれます。

特に熱に強いとされるビタミンCが多く含まれているため、加熱しても栄養素を効率的に吸収できるのが嬉しいですね。

カリウム

ミネラルの一種であるカリウムを豊富に含むさつまいも。カリウムは体内に溜まった余分な塩分を排出する働きを持ち、愛犬の高血圧の予防やむくみの解消に効果が期待できます。

神経や筋肉の正常な働きを促す栄養素でもあるため、過不足なく摂取したい成分です。

βカロテン

さつまいもにはβカロテンが多く含まれています。

βカロテンは犬の体内でビタミンAに変換され、抗酸化作用や免疫力向上などの効能をもたらしてくれる心強い成分です。この他にも皮膚や粘膜、目の健康維持、がん予防などの効果が期待できますよ。

ヤラピン

生のさつまいもを包丁で切ると、表面に滲んでくる白い液体。あれがヤラピンと呼ばれる成分です。

ヤラピンは食品のなかでは唯一さつまいもに含まれている特有の成分で、腸の動きを改善し、便をやわらかくしてくれる効果が。胃の粘膜を保護し、整腸作用にも優れているため、便秘気味のワンちゃんには特におすすめしたい野菜です。

クロロゲン酸

ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、強い抗酸化作用と抗炎症作用を誇ります。老化防止や免疫力向上のほか、脂肪の蓄積を抑える効果なども知られており、愛犬にも積極的に摂取させたい成分です。

アントシアニン

さつまいもの中でも紫いもに含まれているアントシアニン。目の健康維持や眼精疲労の回復などで知られていますが、実は抗酸化作用にも優れた効果が。動脈硬化の予防、免疫力アップ、アンチエイジングにも期待できます。

 

愛犬におすすめのさつまいもの食べ方は?

さつまいもを愛犬に与える際は、必ず加熱するようにしましょう。

生のままでは消化に悪く、うっかり食べると下痢や嘔吐といった症状を引き起こすこともあるので厳禁。悪玉菌を増殖させ、腸内環境の悪化を招く危険性があります。

加熱といってもいくつか方法がありますが、焼き芋のようにじっくり火を通したさつまいもは甘みが増すぶん、糖質も高くなります。たまのおやつとして与えるぶんには問題ありませんが、長期的・日常的に与えると肥満の原因に繋がるため、蒸して与えるのがベターでしょう。

ちなみに、前述で紹介したクロロゲン酸は皮やその付近に多く含まれている成分なので、皮ごと与えると効率よくさまざまな栄養素を吸収できますよ。

小さくカットして与えること

愛犬にさつまいもを与える際は、愛犬に合わせて一口サイズにカットしてあげるのがおすすめです。

皮の周辺には栄養素が豊富なのでできれば取り除きたくない部分ですが、皮は身に比べて消化がしづらいのに加え、さつまいもは粘度の高く、飲み込む際に喉などに引っかかってしまうおそれも。

ワンちゃんは食べ物をあまり噛まずに丸呑みしてしまう習性があるので、必ず小さくカットして与えるようにしましょう。

適量を守って健康的に楽しもう

どの野菜に関しても言えることですが、あくまで日々の食生活は主食のドッグフードで補い、野菜は補助食、もしくはヘルシーなおやつとして楽しむ程度に留めるのがベスト。

 

愛犬にさつまいもを与える前に、注意点をチェック

ここまでさつまいものおすすめポイントを中心にご紹介してきましたが、愛犬に与える際には注意したい点も。要点を押さえて、安全にさつまいもを楽しみましょう。

原則として、犬に野菜を与える際は、1日分の必要カロリーの10%程度を目安にするのがおすすめ。さつまいもで摂った分のカロリーは、主食を減らして調節するのが理想です。

成長期でエネルギーが必要な若いワンちゃんや、加齢により食欲が減退して高カロリーなものを食べさせる必要があるシニア犬、身体ができあがって体型維持をすべき成犬など、愛犬の年齢や生活習慣などによっても適量はさまざま。日々の生活で愛犬の様子をよく観察し、必要であればかかりつけの獣医さんに相談するのがいいでしょう。

アレルギーに注意

さつまいもは低アレルゲン食品と言われており、アレルギーを引き起こす確率は低めですが、とはいえ可能性はゼロではありません。

愛犬に初めてさつまいもを食べさせる際は、少量を与えて様子をみてあげると安心です。

万が一、痒そうな素振りを見せたり、下痢や嘔吐などといったアレルギー反応が見られたら、すみやかに病院で処置をしてもらいましょう。

時間が経ってから症状が出る場合もあるため、いつ、どのくらいの量を食べさせたのかメモを残しておくと、受診時の情報共有がスムーズです。

 

さつまいもを与えないほうがいい犬はいる?注意すべき疾患は?

アレルギーになりにくく、毒性もなく、犬にとっては非常に食べやすい野菜のひとつであるさつまいも。しかし、実は愛犬の体質や持病などによっては与えないほうが良い場合もあります。

では、一体どんなワンちゃんはさつまいもを控えたほうがいいのでしょうか?

糖尿病の疾患を持っているワンちゃん

エネルギー補給として優秀なさつまいもですが、裏を返せばそれだけカロリーや糖質が高いということ。肥満気味のワンちゃんや、糖尿病を患っている愛犬にはあまり与えないように心がけたいところです。

与える場合は前述のとおり、糖質が抑えられる蒸したものを与えるのがいいでしょう。

結石症のリスクがあるワンちゃん

結石症の原因になるシュウ酸。実はさつまいもにもこのシュウ酸が多く含まれています。

泌尿器系の疾患を持っていたり、結石症になりやすいと言われているワンちゃんは極力避けたほうが安心かもしれません。

ちなみに、さつまいもは皮を剥いて水にさらしてから調理する、茹でこぼすなどの対応でシュウ酸の含有量がグッと減らせるので、心配な飼い主さんはぜひ試してみてくださいね。

腎臓や心臓に疾患を持っているワンちゃん

さつまいもはカリウムが豊富ですが、このカリウムが健康に良い影響を与える一方で、腎臓や心臓に疾患を持っているワンちゃんには注意が必要です。

腎機能に問題がある犬がさつまいもを食べると、カリウムを尿と一緒に排出することができず、体内に蓄積されてしまいます。結果として血中のカリウム濃度が上がり、不整脈など心臓に悪影響を及ぼすことも。最悪の場合、突然死などを引き起こす事例もあるため、腎臓・心臓に疾患を持つ愛犬には控えるのが無難です。

どうしてもさつまいもを与えたい場合は、水から茹でこぼしてカリウムの含有量を減らしてあげるのがおすすめですよ。

消化機能が未熟なパピー

まだ消化機能が成熟しきっていないパピー期の子犬にさつまいもを与えるのは要注意。消化に負担がかかるため、下痢などの症状を引き起こす可能性があります。

そもそも、食物繊維が多く消化に時間がかかる野菜は幼すぎる子犬に与えるのはあまりおすすめしません。しっかりと身体が出来上がる時期までは、さつまいもを与えるのは控えるようにしましょう。

 

シニア犬にさつまいもを食べさせてもいい?

消化器が成長しきっていない子犬には与えないほうがいいさつまいも、ではシニア犬に与えるのはどうなのでしょうか?



シニア期に入ったワンちゃんには、さつまいもはむしろおすすめ!

年齢を重ねるごとに味覚や嗅覚が衰え、次第に食が細くなっていくシニア犬は少なくありません。放っておくとどんどん痩せ細ってしまいかねないシニア犬には、エネルギー補給が第一優先。体型維持に気を配らなければならない成犬期とはうって変わって、高カロリーで嗜好性の高い食品を積極的に与えるべき時期がゆくゆくやってきます。

そんなとき、さつまいもは飼い主さんの心強い味方。甘みが強く、エネルギー補給に最適のさつまいもは、シニア期の愛犬の日常的な食事に取り入れたい野菜です。

ワンちゃんの持病などにもよりますが、高齢の愛犬に栄養のあるものを食べさせたい飼い主さんは、ぜひさつまいもを試してみてくださいね。

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いつものごはんにサッとふりかけるだけで、凝縮された野菜の旨みと栄養をばっちり摂ることができますよ。

さらに今回、さつまいもをメインに配合した新フレーバー「sweet potato」も新登場!シュウ酸を摂取するリスクを避けるために全て手作業で皮を取り除いており、安心して愛犬に与えることができるのも嬉しいポイントです。

愛犬とのヘルシーな生活の第一歩として、ぜひsaesaを取り入れてみてはいかがでしょうか。


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おわりに

普段何気なく私たちが口にしているさつまいもは、実は愛犬の健康にさまざまな方面からアプローチしてくれる頼もしい野菜でもあります。

今回のコラムを参考にぜひさつまいもを上手に取り入れて、愛犬のヘルシーな食生活に役立ててくださいね。

 

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