みなさんは「初物七十五日」という言葉、ご存知でしょうか?
“旬の時期の初物を食べると寿命が75日延びる”という意味のことわざです。四季とともに暮らす日本人は、古くから旬の食材を重宝してきました。
旬の時期に収穫された野菜は、美味しさも栄養がたっぷり!そんな旬の野菜を、愛犬にも食べさせたいと考える愛犬家の方も多いはず。
今回のコラムは『愛犬に食べさせたい旬の野菜』特集。ワンちゃんでも食べられる四季折々の旬の野菜を、季節ごとに紹介していきますよ。
ごはんにトッピングして、ちょっと特別なおやつとして。ぜひ大切な愛犬と旬の野菜を楽しんで、健康寿命を延ばしていきましょう!
愛犬の健康を助ける、栄養豊富な春野菜
厳しい冬を乗り越えて旬を迎える春野菜はビタミンが豊富で、代謝の促進や疲労回復に役立つのが特徴。季節の変わり目で体調を崩しやすいこの時期、春野菜を取り入れたごはんで愛犬の健康を保ちましょう。
春キャベツ
葉の巻がゆるく、やわらかくシャキシャキとした歯ごたえを楽しむことができる春キャベツ。瑞々しさが魅力的な春キャベツはビタミン・ミネラルが豊富で、キャベツ特有の成分である「ビタミンU」が胃粘膜を修復してくれますよ。
アスパラガス
アスパラガスはβカロテンなど抗酸化作用のある成分が多く、愛犬の免疫力向上などに役立ちます。また、穂先に豊富に含まれるアスパラギン酸は新陳代謝を促し疲労回復の効果が。少量ですがアルカロイドという中毒性物質を含んでいるため、与える際は加熱してあげましょう。
菜の花
老化防止、被毛や歯の健康が期待できる菜の花は、鉄分が豊富なのも嬉しいところ。体力や免疫力の強化に効果的です。ただし、結石症の原因になるシュウ酸を含むため、含有量を減らすために必ず茹でて愛犬に与えましょう。また、甲状腺疾患・腎臓疾患を持つワンちゃんには不向きなので要注意。
タケノコ
春が旬の野菜として代表格のタケノコは、便秘解消・整腸作用・皮膚や粘膜の健康を保つのに効果的です。食物繊維が豊富なので与え過ぎると下痢の原因になること、生のままでは消化に悪くシュウ酸を多く含むことを念頭に、必ず茹で、適量で愛犬に与えるようにしましょう。
みずみずしい夏野菜は愛犬の水分補給・夏バテ防止に!
夏が旬の野菜の多くは水分やカリウムが豊富で、体内にこもった熱をクールダウンしてくれます。特にワンちゃんは、人間よりも熱い地面と近い分、熱中症・夏バテのリスクも高め。夏野菜を使ったごはんで夏を乗り切りましょう!
きゅうり
約95%が水分で構成されているきゅうりは、水分補給としての愛犬のおやつに最適です。余分な水分を排出して血圧を下げたり、骨を丈夫にする効果も期待できますよ。
トマト
生活習慣病の予防や免疫力向上といった効能を持つトマト。利尿作用があり、体内の循環を促して血圧の正常化にも役立ちます。へたや葉、茎、花には有毒物質が含まれているので、熟した赤い実以外は絶対に与えないよう要注意。
オクラ
ネバネバとした食感が特徴的なオクラは、水分と食物繊維が豊富。整腸作用や便通の改善に優れており、便秘気味のワンちゃんにおすすめです。生でも食べられますが、生のオクラは硬く消化に悪いので、加熱した上で細かく刻んで愛犬に与えてあげてくださいね。
ピーマン
ピーマンは抗酸化作用のある成分を多く含み、血中コレステロールの低下や血栓予防、視力の維持、コラーゲン生成などに効果的。愛犬に与える際は、消化に悪い種やヘタはしっかり取り除くよう注意しましょう。
パプリカ
群を抜いてビタミンCを豊富に含むパプリカは、老化防止・免疫力向上に効果あり。甘みが強いのでおやつとして好むワンちゃんも多いですね。黄パプリカは目の健康に、赤パプリカは血行促進や代謝アップの効能が期待できます。
愛犬のおやつにもぴったり。味が濃厚で甘みの強い秋野菜
秋が旬の野菜は、夏野菜に比べ水分が少なく、その分味が濃厚で甘みが強いのが魅力。食べ過ぎに注意しつつ、愛犬と一緒に秋の味覚を楽しんでみましょう。
かぼちゃ
かぼちゃはビタミンB群が豊富で、臓器の正常化、目や皮膚、被毛の健康などへの効果が。甘みがあるかぼちゃを好むワンちゃんは多いですが、カロリーは高めなので肥満には注意。種と皮は取り除き、必ず加熱して愛犬に与えてください。
さつまいも
炭水化物が多くエネルギー補給食材として優秀なさつまいも。便通改善の効果があるため、便秘気味の子におすすめです。高カロリーで食べ過ぎに注意したい他、粘度が高く喉に詰まりやすいので、愛犬には小さく分けて与えるのがベター。
キノコ類
ビタミンやミネラルが豊富なキノコ類。しいたけや舞茸、しめじなど、スーパーでよく見かけるキノコであれば問題なく愛犬に与えることができます。ガン防止や免疫力向上、疲労回復などに効果が期待できるものが多いのが嬉しいですね。
長芋
長芋にはアミラーゼという酵素が含まれており、消化を助けてくれる効果が。整腸作用なども嬉しい野菜ですが、皮膚に付着すると痒みを引き起こすのでこの点は注意。愛犬に与える際は加熱し、なるべく口周りにつかないよう小さく刻んであげましょう。
愛犬の免疫力を高めてくれる冬野菜
冬が旬の野菜は、身体を温めてくれる効能があるものが多いのが特徴です。風邪予防にも効果がある冬野菜で、愛犬の健康をしっかり維持しましょう。
大根
タンパク質の消化を助けるジアスターゼという成分が含まれており、整腸作用に優れている大根。先端は辛味が強いため、愛犬には甘みのある葉に近い部分を与えるのがおすすめです。
にんじん
年間通して食べられるにんじんですが、冬にんじんは味が濃く甘みが強いので愛犬のおやつにもぴったり。βカロテン、カリウムが豊富で、目や皮膚の健康、免疫力アップの効果が期待できます。生食可ですが、加熱する、もしくは細かく刻むかすりおろすと消化に負担がかかりません。
芽キャベツ
ビタミン群が豊富な芽キャベツ。キャベツと比べるとビタミンCは約4倍、ビタミンKは約2倍の含有量を誇り、コラーゲンの生成や骨の健康、血液の凝固などに役立ちます。苦味が強い野菜なので、愛犬に与える際は必ず茹でてアク抜きをしましょう。
白菜
鍋のお供としてもお馴染みの白菜は、薬膳の世界では養生三宝と呼ばれるほど栄養バランスに優れています。ローカロリーで水分も豊富なので、愛犬のダイエット食としてもおすすめ。生食も可能ですが、その場合小さく刻んであげましょう。
愛犬に与えてはいけない旬の野菜は?与え方の注意点は?
ここまで愛犬に食べさせたい旬の野菜たちをご紹介してきましたが、中にはワンちゃんが食べてはいけない野菜や、与え方の注意点もあります。愛犬の健やかな食生活のためにも、ポイントは押さえておきましょう。
要注意!愛犬に与えてはいけない野菜とは
野菜の中には、ワンちゃんが誤って口にしてしまうと危険な食材も存在します。場合によっては命にかかわる重篤な症状が出ることも。
以下の野菜を食べてしまった際は、愛犬の様子を注意深く観察し、必要であれば獣医さんの診察を必ず受けましょう。
・ネギ、玉ねぎ
・にら
・にんにく
・らっきょう
・アボカド
・ぎんなん
どんな栄養も食べすぎは毒。愛犬に与える野菜は量に注意
栄養価が高い旬の野菜も、量によっては健康を害す場合もありますし、食べすぎるとアレルギーなどを発症するケースも。健康に役立つと言えど、与えすぎは禁物ですよ。
愛犬の食事は基本的に総合栄養食であるドッグフードでまかない、旬の野菜はあくまで補助として、ごはんにトッピングしたり、おやつ程度に留めておくのがいいでしょう。
愛犬の体質も見極めて。まずはかかりつけの獣医さんへ相談を
今回のコラムで紹介した旬野菜は基本的にワンちゃんが食べられるものばかりですが、愛犬の年齢、持病、体質などによっては合わないものも。
たとえば菜の花や大根など、アブラナ科と呼ばれる野菜は甲状腺疾患を持つ子にはおすすめできませんし、キャベツは尿路結石の原因につながるシュウ酸が多く含まれていたりと、ワンちゃんそれぞれに向き不向きの旬野菜があるのです。
愛犬に旬野菜を与えたいと考えている方は、一度かかりつけの獣医さんに相談の上、少量ずつ試してみることをおすすめします。
おわりに
今回は愛犬に食べさせたい春夏秋冬の旬野菜をまとめてご紹介しました。最後の注意点も踏まえつつ、季節の味覚を上手に取り入れて、愛犬のおいしく楽しいごはん時間を一緒につくっていきましょう。
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・出展場所…東1ホール M126 アリーナ付近
・開催時間…10:00 ~17:00