愛犬と一緒に冬支度。寒さ対策におすすめの野菜と冬ごはんのポイント - saesa

愛犬と一緒に冬支度。寒さ対策におすすめの野菜と冬ごはんのポイント

特に寒暖差が激しい昨今、犬も人も、何かと体調を崩しやすい季節。

今回のコラムテーマは、『愛犬と備える寒さ対策』。寒さが愛犬に及ぼす影響から冬に食べたいおすすめの野菜、薬膳の知識を取り入れた愛犬ごはんのススメなど、冬を乗り切るためのヒントをご紹介していきます。

ぜひ最後まで目を通して、愛犬との冬の過ごし方に活用してみてくださいね。


寒さが愛犬に及ぼす影響とは?

まずは、寒さが愛犬に及ぼす影響をしっかり確認しておきましょう。
一体、愛犬の身体には、寒さによってどんなことが引き起こされているのでしょうか?

人間や犬などの哺乳類は、寒さの中でも体温を保つため、自律神経を活性化させる身体の仕組みを持っています。体温維持のためにたくさんのエネルギーを消費するため、冬は疲労を感じやすくなるほか、体調不良になりがちです。

血行不良により栄養が充分に行き渡らなくなったり、胃腸が弱って免疫力が低下し、感染症などにかかりやすくなる場合も。こういった身体の様々な不調から重大な疾患につながっていくこともあるため、しっかり対策を練っていきたいところです。


気をつけたい日々の寒さ対策

寒さがこたえるような季節になってきたら、日常レベルでできる対策も積極的に取り入れましょう。ここでは、日々のちょっとした寒さ対策のポイントをご紹介します。

 

ワンちゃんにとってちょうどいい食事の温度って?

下痢や吐き気など、消化器系のトラブルも増えがちな冬場は、ごはんも人肌程度にあたためて愛犬に与えるのがおすすめ。いつものフードをお湯でふやかしてあげるだけでも胃腸への負担が軽減されます。普段一度に摂っている食事量を減らして、その分食事の回数を増やしてあげるのも効果的です。

特に成犬よりも胃腸の調子を崩しやすい子犬やシニア犬には、より注意を払いたいですね。


意外と見落としがち!?愛犬の冬の飲水量に注意

案外見落としがちなのが、冬の飲水量。寒い時期は喉の渇きに気づきにくく、ワンちゃんも自然と水を飲む量が減ってしまうため注意が必要です。

腎臓系の疾患を持つワンちゃんは冬の時期に症状が悪化することが少なくありません。酷い場合は結石症や膀胱炎などを引き起こすことも。

水入れに補充しているから大丈夫、と安心せず、愛犬がどのくらい水分を補給しているのか、冬はマメにチェックすることをおすすめします。

愛犬の飲水量が減っているなら、普段の飲み水の交換だけでなく、別の方法で水分補給を促すよう工夫してあげるのが重要です。

前述の通りごはんをお湯でふやかしてあげるだけでも水分摂取に繋がりますし、肉を茹でた汁や、愛犬が好む食材を入れて簡単なスープなどを作るのもいいでしょう。ワンちゃんの趣向に合わせていろいろ工夫をしてみてくださいね。


薬膳の知識を活用して、寒さに負けない愛犬ごはんを

冬の寒さ対策として、愛犬ごはんに薬膳の知識を取り入れてみるのもおすすめ。

全ての食材には薬と同様の効能があり、健康な心身を作るために身体によい食事を摂る『薬食同源』という東洋医学の考え方に基づいた薬膳は、愛犬の健康にももちろん役立ちます。

薬膳には、食材の性質を指す「五気」という考え方が存在します。

五気はその食材を食べた際にもたらされる身体への影響で分類されており、身体を冷やす効果がある寒性と涼性、温めも冷やしもしない平性、身体を温める温性と熱性の五つの項目に分かれます。

寒さが堪える冬には、愛犬ごはんにも温熱性の食材を積極的に取り入れて、冬対策に備えたいものですね。

しかし、寒いからといって温熱性の食材ばかりを食べるのも身体のバランスを崩しかねないため注意。

基本的には平性の食材をメインに、季節に応じて温熱性と寒涼性のものを取り入れるといいでしょう。冬は温熱性3:平性6:寒涼性1程度の比率を目安にするのがおすすめです。

食材の特性を活かしつつ、バランスよく愛犬の身体に合うごはんを目指しましょう。


愛犬の寒さ対策にうってつけ。冬に食べたいおすすめ野菜

では実際、どんな食材が愛犬の寒さ対策に効果的なのでしょうか?
ここでは身体をあたためてくれる温性のものに注目し、愛犬ごはんにおすすめの野菜をご紹介していきます。

カボチャ

身体を冷やす効果が多い夏野菜のなかで、珍しく温性の性質を持つカボチャ。
βカロテン、ビタミンCなどが豊富なカボチャは、抗酸化作用やアンチエイジング、病気の予防に役立ちます。
また、エネルギーの生成に効果があるビタミンB群も多く含んでいるため、疲労が溜まりやすく病気にかかりやすい冬に食べるにはぴったりの食材といえますね。
鉄分も含まれており、効率よく愛犬に様々な栄養素を摂取させることができる野菜です。

秋の味覚の代表格である栗も温性の食材。
炭水化物の割合が全体の約4割を占めており、エネルギーの補給や体力向上に役立ちます。
また、ビタミン類も豊富なため、アンチエイジング・病気予防の効果が期待でき、体調に波が出やすい冬に嬉しいアイテムです。
一方でカロリーは高めのため、愛犬に与える量には注意が必要。鬼皮や渋皮は消化に悪いので取り除き、必ず加熱して食べさせるようにしましょう。

カブ

カブも身体をあたためてくれる温性の野菜のひとつ。
デンプンを消化してくれるアミラーゼという酵素が豊富に含まれているカブは、消化不良や便秘解消に効果的です。お腹が冷えていたり、食欲が落ちたワンちゃんにおすすめですよ。
薬膳の世界では白い食べ物は「肺を潤す」と言われており、皮膚の乾燥が気になる子、乾いた咳が出るような子にも◎。
また、カブの葉にはβカロテンやビタミンCといった優れた抗酸化作用を誇る成分が多いため、根の部分と合わせて与えるのがいいでしょう。
生で食べられる野菜ではありますが、消化の観点から見ると細かく刻んで加熱して与えるのがベターです。

パセリ

人間の食生活では料理に彩りや香りを添える名脇役としてのイメージが強いパセリですが、実はβカロテンやビタミンC、カルシウム、鉄分など、トップクラスに高い栄養価を誇る緑黄色野菜です。温性の性質を持つため、冬の寒さ対策として愛犬に与えるのにもうってつけ。薬膳では血の巡りを良くする野菜として重宝されています。

老化やガン予防に効果が期待できるほか、パセリに含まれるクロロフィルは胃腸の解毒作用があるといわれる成分。口臭の改善や胃腸のデトックスに役立ちます。

パセリは葉が固く、そのまま愛犬に与えると喉に詰まらせたり消化不良を起こす可能性があるため、細かく刻んであげるのがおすすめです。より栄養が多く摂れる生か、油でサッと炒めたものを普段の食事にトッピングしてあげるのがいいでしょう。

マッシュルーム

マッシュルームの食性も温。
きのこ類のなかでもミネラル・ビタミンB群が豊富で、代謝や新陳代謝を促す効果が。ダイエット効果や皮膚粘膜、目の角膜の健康維持などに役立ちます。

また、ガン予防の効能を持つセレン、コレステロール値を下げる効果があるエリタデニンなどを多く含んでいるのも特長的です。これらの成分の犬への健康作用は現在研究中だそうですが、こういった効能が期待できるのは嬉しいですね。

舞茸

舞茸の食性は温〜微温性と言われています。免疫系に作用する成分を多く含んでいるため、免疫力アップに最適の食材です。

特にβグルカンは強い抗がん作用を誇るため、予防はもちろん、闘病中のワンちゃんにもおすすめ。自然治癒能力を高めてくれるとして、近年医学の分野からも注目されている食品です。

舞茸には血圧や血糖値を下げる効果が期待できるほか、アレルギー症状の軽減、骨や歯の健康維持、筋肉の発達、皮膚や粘膜、被毛への良い影響など、さまざまな分野で愛犬の健康をサポートしてくれるスーパーフードでもあります。

舞茸に限った話ではありませんが、きのこ類は生で食べると食中毒を起こす可能性があるため、必ず加熱して与えるようにしましょう。茹で汁も一緒に与えると、水に溶けた栄養も効率的に摂取することができますよ。


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野菜以外にも注目!身体をあたためてくれる食材で冬に備えよう

前章では身体を温める特性の野菜をご紹介しましたが、実は温熱性の野菜はそう多くありません。

愛犬に冬対策に特化した温活ごはんを食べさせるなら、野菜以外の温熱性の食材もうまく組み合わせてあげるのがおすすめ。

ここでは、ワンちゃんも食べられる、愛犬ごはんに取り入れやすい温熱性の食材をいくつかピックアップしてみました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

肉全般

人間との長い長い暮らしの歴史のなかで雑食性に変化してきた犬ですが、もともとは肉食性の生き物。現代のワンちゃんにとっても、食事における肉類は健全な心身を保つ上でとても重要な食材です。

鶏肉や牛肉、羊肉、鹿肉など、多くの肉類は温熱性に分類されるため、冬の寒さ対策にもぴったり。ちなみに馬肉は肉類のなかでは珍しく寒涼性に分類されます。高タンパク質かつ低カロリーでワンちゃんにもおすすめの食材ですが、こと冬場においては、量やタイミングを見計らってあげるといいでしょう。

生姜

私たち人間にとっても、生姜は身体を温めてくれる代表的な食材です。
ネギやたまねぎと混同されて犬に与えてはいけないと思われがちな生姜ですが、有毒成分を含んでいないため、問題なくワンちゃんに与えることができます。

それどころか、免疫力アップや血行促進、食欲増進、疲労回復など、嬉しい効能が盛りだくさん!ぜひ冬の寒さ対策に活用したい食材です。

人間の生姜チューブは添加物などが含まれているおそれがあるため、愛犬に与える際は生の生姜を擦りおろすか、乾燥ショウガ粉を振りかけてあげるのがおすすめ。

スパイス

ちょい足し栄養素として、ワンちゃんが食べても問題のないスパイスを適量トッピングするのも◎。身体を温めてくれる効果を持つものが多いので、冬の寒さ対策にはうってつけです。

たとえばターメリックは抗酸化作用による免疫力アップ、被毛や皮膚の健康、胃腸の消化機能を促してくれるなどの効果が。肝臓機能の強化にも役立ちます。

シナモンは「犬に食べさせてはいけない!」と言われることが多い食品ですが、セイロンシナモンであれば肝機能障害をもたらす危険性があるクマニンの含有量が少ないため、適量なら問題ありません。心機能のサポートや抗炎症作用などに役立つほか、脳機能を高めてくれるなど、様々な効能が期待できます。

ただし、過剰摂取・長期摂取はワンちゃんの健康に悪影響をおよぼす場合も。与える際は必ずかかりつけの獣医さんに相談の上、適切な量に留めるよう気をつけましょう。


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愛犬に野菜を与えるときの注意点や手作りごはんを与える際に気をつけたいことなどについては、以下コラムで詳しく紹介しています。

ぜひこちらも参考にしてみてくださいね。


・犬に野菜は必要?おすすめの野菜や与える際の注意点をチェック!

・野菜たっぷり愛犬ごはんを手作りしたい!どんな準備が必要?レシピは?


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おわりに

たとえ寒く厳しい冬であっても、大好きな愛犬とすこやかに暮らしていきたいというのは、全愛犬家共通の願いです。

今回ご紹介した寒さ対策をお守りにして、ぜひ愛犬と冬を元気いっぱい楽しんでくださいね。

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